優秀な兄と不出来な私 〜私という名の物語7〜
7年前の結婚式で、両親への手紙に私はこんなことを書きました。
「私は、家族が大嫌いでした」
「だから、高校を卒業してすぐ家を出ました」
結婚式では絶対に言ってはいけないであろう言葉で始まる手紙を、私は両親に向けて読み上げました。 会場がどよめいたのを、今でも覚えています。
私の家族は普通の家庭です。可もなく不可もなく、特に仲が良いわけでも悪いわけでもないという感じ。 家族構成は、祖父母、両親、五歳上の兄が一人。
両親は共働きでほぼ家にいませんでした。私は祖母に育てられたようなもので、親との記憶はすごく薄いです。
そして、兄。兄は優秀でした。頭が良く、親や祖父母にも気に入られていました、今でこそ自慢の兄ですが、私がその心境に至るまでにはかなりの年月がかかっています。
私が小学生1年生の時、兄は6年生。兄は成績優秀で、運動会では応援団長をしていました。すごく輝いていました。
兄の輝きは年を重ねるごとに増していき、それと反比例するかのように、不出来な私のバカっぷりが発揮されていったのです。
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